ITの進化や新型コロナウイルスの影響もあり、EC物流の業務は増え続けています。特に在庫管理や発送管理に頭を悩ませている担当者も多いのではないでしょうか。こちらでは、EC物流の在庫管理のアウトソーシングについて解説します。在庫管理はアウトソーシングして、業務の効率化を図りましょう。
目次
世界中でECサイトの需要が高まっています。それに伴って業務が拡大し、仕事量も増え続けているのではないでしょうか。特に在庫管理は担当者の頭を悩ませる複雑な業務です。こちらでは、ECサイトにおける在庫システムについて解説するとともに、物流アウトソーシングのメリットをご紹介します。
はじめに、ECサイトにおける在庫管理システムについて解説します。
ECは「Electronic Commerce」の略で、インターネット上でのショピングのことを指します。つまり、ネットショッピングや通販のことです。インターネットやスマホの普及により、ここ数十年で急激に成長を続けている分野となっています。
EC物流とは、インターネットで購入した商品の物流のことです。ECは世界中で利用されているため、在庫管理が非常に複雑となっています。
EC物流の業務は多岐にわたります。販売する商品が入荷したら、まずは検品や保管作業をします。注文が入ったらピッキングして出荷します。この一連の流れを在庫管理と呼びます。
EC物流は、基本的に個人が購入したものを運びます。配送先も日本全国と広範囲なため、出荷作業に手間がかかるのです。また、ECサイトを立ち上げたばかりの頃は、注文も少なく在庫管理や発送管理などを手作業でやっても問題はありません。しかし、事業が拡大するにつれ、手作業ではとても追いつかなくなります。
しかも、近年は注文したその日や翌日に届くというサービスが一般化しており、注文から発送にかかる日数があまりに長いと、それだけ売れ行きが変わってくるのです。そのため、発送日数をできるだけスピーディーに行うことが、顧客獲得のポイントとなります。発送までに時間がかかる場合、キャンセルされて他のECサイトで購入されてしまうことも少なくはありません。
このように、ECサイトはスピードが要求されますので、業務が拡大していくとともに在庫管理システムを導入することは必須といっても過言ではありません。
次に、EC物流の在庫管理をアウトソーシングするメリットについてご紹介します。
EC物流における在庫管理のアウトソーシング化とは、在庫管理システムの導入や、在庫管理を代行会社に委託するということです。在庫管理のミスは大きな損失につながりますので、ECサイトが大きくなればなるほど、在庫管理システムの導入や在庫管理の代行委託は必要不可欠といえます。また、在庫を正しく把握することで、適切な追加発注や発送管理を行うことができます。在庫を抱えすぎるということも避けられるのです。
在庫管理は手作業では大変なので、それだけで人数が必要になり、人件費もかさみます。しかし、在庫管理システムを導入した場合、システムの管理は1人でもできるため、他の作業に注力することが可能です。在庫管理をシステム化すれば発送作業といったミスも少なくなるでしょう。
ECサイトを複数運営していると、在庫管理がさらに複雑になります。しかし、在庫管理をアウトソーシングで代行すると、複数サイトの受注をまとめて行うことが可能です。人件費といった費用が節約できますので、メリットが大きいでしょう。
複数のECサイトを運営していると、在庫の更新がとても大変です。在庫管理システムの導入やアウトソーシングをすれば、全てのサイトの更新を任せることができます。
在庫管理の代行システムは、導入費用が高いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。外部で代行するなら自社で管理した方がコストはかからないと思っている企業様も多いですが、実は導入費よりも人件費といった費用が占める割合の方が大きいのです。
ECサイトの需要が増え続けている現在において、EC物流システムも著しい進化を遂げています。それに伴って、在庫管理のアウトソーシング化や業務委託が急増しているのです。正確な在庫管理を行うために欠かせない在庫管理システムですが、実際どのような機能があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう
ここからは、ECサイトの在庫管理システムの機能について解説していきます。また、混同されがちな倉庫管理(WMS)についての機能もご紹介しますので、これからシステムの導入を検討しているという企業様やご担当者様は、ぜひ参考にしてください。
ECサイトで取り扱う商品の品目管理を行う機能です。在庫状況をそのままECサイトに反映することができ、発送費用の管理などもできます。
商品の仕入先ごとに情報管理を行う機能です。また、仕入先ごとの取引情報や仕入れに関する費用なども管理できます。
顧客の管理を行う機能です。購入履歴も検索できるため、リピーター率の向上にも役立つ機能となります。
現状の在庫明細に関して、不足在庫を把握することができる機能です。現在の在庫状況をレポートとして発行することができます。
在庫管理システムは、日々のデータをもとに様々な角度から分析を行うことができます。そのため、売れ筋商品や市場のトレンド商品を把握しやすく、売上アップにつなげることが可能です。
倉庫管理とは、倉庫に特化した管理方法で倉庫業務全般を意味します。そのなかに在庫管理業務も含まれているのです。具体的には、倉庫での入庫作業や出庫作業、ピッキング作業、発送管理などが主な業務です。これらの業務を管理するシステムが、WMSと呼ばれる倉庫管理システムとなります。
倉庫管理(WMS)と在庫管理の違いは、管理対象と目的です。倉庫管理は倉庫内の在庫管理に加え、人員配置や設備の管理も含まれています。倉庫内作業の効率化を目的としているのです。一方の在庫管理は、在庫データの管理を行うことにより、利益の最大化を図ることが目的です。
製品ごとに在庫数を管理するシステムです。製品番号やロット番号などの条件で検索でき、出庫予定の在庫の把握ができます。また、複数の倉庫がある場合はそれぞれに在庫管理することが可能です。在庫管理システムのメインとなる機能です。
入庫や出庫する予定の検品作業をサポートする機能です。保管の際に必要なバーコードの発行といった、入出庫管理や発送管理に必要な便利な機能を備えています。
実際に入庫や出庫した製品の数量と、データ上の数量が一致しているか管理する機能です。また、品番の間違いも確認することができます。従来は目視や手作業で行っていた検品に変わって、正確な検品作業ができる機能です。
ECサイトを運営していると、返品はつきものです。返品作業をしっかりと行わなければ、在庫数に誤差が生じてしまいます。返品で再入庫する際、自動で入出庫データの履歴を修正してくれる機能となります。
棚卸しは、実在庫の数と在庫データを定期的に照らし合わせる必要があります。手作業で行う場合、棚卸作業はかなりの時間を要しますが、在庫管理システムの導入で棚卸しにかかる時間が大幅に短縮できます。
EC物流システムは日々進化しています。ここでは、EC物流システムが進化し続けた背景や重要性について見ていきましょう。
インターネットの普及によって、ネット通販が急激に普及しました。そして、その普及に拍車をかけたのが、2020年から世界的に蔓延している新型コロナウイルスの影響です。家にいる時間が増えたことから、買い物をインターネットで行う方が急増しました。フード業界も飲食店の売上が落ちるなか、デリバリーを採用している業種の売上は急増しています。
ECサイトが急激に進化した背景には、物流システムの進化があります。今後もECサイトの普及が見込まれているため、業務拡大とともにぜひ在庫管理システムや物流管理システム(WMS)の導入をご検討ください。
また、現在導入しているシステムが使いづらいという場合は、業務の効率化・利益向上のためにも、システムの入れ替えを検討することをおすすめします。費用についても、比較してみてください。
今回は、EC物流の進化における在庫管理を委託するアウトソーシングのメリットや、在庫管理システム、発送管理との違いについて解説しました。EC物流の業務を効率的に行いたいのなら、業務委託や代行は必須といえるでしょう。
コーリングは、システムを自由に組み合わせて利用できる、オーダーメイドロジスティクスを得意としています。20年間に及ぶ現場でのノウハウを凝縮した、クラウド型の物流管理システム(WMS)のレンタルも行っております。物流コストの削減や費用についても、お気軽にお問い合わせください。
社名: | (株)コーリング 本社DC |
---|---|
役員: | 代表取締役 松井継太 |
本社住所: | 〒272-0127 千葉県市川市塩浜2丁目30 |
TEL: | 047-300-3524 |
FAX: | 047-300-3521 |
URL: | https://calling.jp/ |
事業内容: | EC物流代行業務 倉庫業の登録第6294号(2009年8月登録) |
従業員数 : | 41名 |
倉庫所在地: | 本社・塩浜DC 大多喜DC 館山DC 匝瑳(そうさ)DC |
主要取引銀行: | 千葉銀行 京葉銀行 三菱UFJ銀行 |